近江鉄道 30年以上にわたり一部の障害者の割引運賃を適用せず販売

滋賀県内を走る近江鉄道は6日、割引運賃が適用されるはずの障害者から30年以上にわたって、誤って普通運賃で切符を販売し、運賃を多く取り過ぎていたことを明らかにしました。

近江鉄道によりますと、1991年12月から「第2種知的障害者」の療育手帳を持つ人が、近江鉄道線と他の鉄道会社の路線を乗り継いで、100キロを超えて利用する場合、運賃を半額にする料金体系を近畿運輸局に届け出ていました。ところが、実際には今年3月4日まで、30年以上にわたり、通常の運賃で切符を販売し、運賃を多く取り過ぎていました。

一方で、「第2種知的障害者」の療育手帳を持つ12歳未満の人が、介護者と一緒に他の鉄道会社へ乗り継いだ場合には、他の鉄道会社の分の運賃は割引できないにも関わらず、誤って割引運賃を適用していたということです。

今年1月末、近畿運輸局から問い合わせを受け、社内で調査した結果、認識の誤りがあったことが判明し、誤徴収が発覚しました。

近江鉄道は、今後、運賃を取り過ぎていた利用者からの申し出があれば、事実関係を確認の上、返金する方針で、「運賃について改めて確認を行い、今後は正しい運賃が適用されるよう、社内の確認体制を強化してまいります」とコメントしています。

問い合わせ先:近江鉄道株式会社 鉄道部 0749-22ー3303(平日の午前8時40分~午後5時20分)

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