疲れを吹き飛ばすため、「毎日」湯船に浸かりたい!「シャワーだけ」の生活と比べた時、生涯でどれだけの差がつくでしょうか?

シャワーのみの生活にかかる生涯費用

資源エネルギー庁の公式ホームページによると、45度のシャワーを流す時間を1分間短縮した場合、年間でガス代を約2070円、水道代を約1140円節約できるとしています。ガス代と水道代を足して、年間約3210円の節約が可能です。

言い方を換えると、45度のシャワーを毎日1分間浴びた場合の年間費用は約3210円ともいえます。毎日15分間シャワーを浴びると仮定すると、年間費用は約3210円×15分=約4万8150円と試算できます。

厚生労働省によると、2019年における日本の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳です。仮に80歳まで生きるとすると、シャワーのみの生活にかかる生涯費用は約4万8150円×80年=約385万2000円となります。ただし、生涯で水道代やガス代が一律であるとは考えにくく、また生まれてから亡くなるまでには入浴しない日もあるでしょう。よって、あくまでも目安と考えてください。

毎日湯船に浸かる場合の生涯費用

つづいては、毎日湯船に浸かる場合の費用を見ていきましょう。東京ガスの公式ホームページによると、200リットルの浴槽にお湯を沸かす際の費用は、ガス代と水道代を合わせて1日あたり132.9円です。年間費用は132.9円×365日=約4万8509円となります。15分間シャワーを浴びるのと200リットルの浴槽にお湯を沸かすのでは、費用はほぼ変わらないことが分かりました。

ただし、毎日湯船に浸かる場合は、さらにシャワー代がかかります。毎日15分間シャワーを浴びると仮定すると、シャワー代4万8150円が加算されて年間費用は約9万6659円となります。湯船+シャワーにかかる生涯費用は、9万6659円×80年=約773万2720円です。湯船+シャワーとシャワーのみの生活を比較すると、生涯で約388万720円もの差がつくことが分かりました。

入浴にかかる費用を節約する方法

毎日湯船に浸かりながら、水道代やガス代を節約することは可能です。東京ガスの公式ホームページによると、浴槽の湯量を20リットル減らすことで年間に4852円節約できるとしています。東京ガスでは、お風呂の設定温度を下げることも推奨しています。

冬場にお風呂の設定温度を42度から40度に下げることで、ガス代を年間2645円節約することが可能です。シャワー代を節約するために、風呂おけを購入し、浴槽からお湯をすくって使う方法もあります。利便性は落ちますが、浴槽からお湯をすくって髪の毛や体を洗えば大きな節約効果が期待できます。

入浴スタイルを工夫してみよう

湯船+シャワーとシャワーのみの生活を比較すると、生涯で約388万720円もの差がつきます。ただし、水量や設定温度を変えることで節約は可能です。もし「毎日」に強いこだわりがない場合は、週に1~2回湯船に浸かり、残りはシャワーのみで済ませる方法もあります。夏場はシャワーのみで過ごし、それ以外の季節は浴槽入浴にするのもおすすめです。

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 風呂・トイレ | 無理のない省エネ節約
東京ガス ウルトラ省エネブック バスルーム・トイレを使う
e-ヘルスネット(厚生労働省) 平均寿命と健康寿命

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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