「上手な使い方を学びに来た」 沖縄県産食材の魅力生かす調理法 県が観光・飲食業者向け勉強会

勉強会参加者にふるまわれた県産食材の料理

 沖縄県農林水産部は5日、那覇市辻のホテルサンスイナハで、観光・飲食事業者を対象とした県産食材の勉強会を初めて開いた。八重瀬町産の具志頭(ぐしちゃん)ピーマンなど県産食材を使った料理の試食のほか、調理や仕入れる際の工夫について意見交換した。

 勉強会にはホテルやレストランの料理担当者、卸売業者、生産者など約10人が参加。具志頭ピーマンを使った吸い物やハンダマの煮びたし、サザエとドラゴンフルーツの前菜などに舌鼓を打った。料理を提供したホテルサンスイナハの砂川直樹料理長は「ハンダマは一晩寝かせておひたしにすると紫色がきれいに出る」などと調理の工夫を説明した。

 参加したホテルアザット(那覇市安里)の日山善博支配人は「修学旅行を受け入れることも多く、量を重視する側面があるため、県産食材の上手な使い方を学びに来た」と話した。

 他の参加者からは、「いつどれだけ仕入れられるかなど生産者側の情報が足りない」との課題や、「農家から引き取った規格外品を店で販売すれば消費者のニーズはある」などとする意見が出た。(政経部・大川藍)

県産食材の料理を味わう参加者ら=5日、那覇市辻のホテルサンスイナハ

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