「浄水器」VS「ウォーターサーバー」! 生涯でかかる費用はどちらが安い?

浄水器とウォーターサーバーはどちらが安い?

浄水器とウォーターサーバー、どちらのほうがコストパフォーマンスに優れているのでしょうか。ここでは、それぞれのコストを紹介します。ただし、水代や電気代は製品や地域など条件によっても変動するため、明確な費用は算出できません。紹介する費用は目安とし、参考程度にとどめましょう。

・浄水器とウォーターサーバーで安いのはどちら?

結論からいうと、長期的な利用をする場合は、浄水器のほうがコストを抑えられます。反対に、ウォーターサーバーは初期費用が安く済みます。浄水器は本体を購入する必要があるため、そのぶんの初期費用がかかるのです。ウォーターサーバーは買い切りではなく、一般的にはレンタル形式です。そのため、多くの場合は初期費用がかからず、毎月のボトル料金を支払う形になります。

・浄水器とウォーターサーバーのコストの内訳

浄水器でかかるコストの内訳は、まず初期費用が数千円~数万円程度かかります。水道代は24Lあたり約6円、電気代は0円です。水道代は東京都水道局のホームページを参考に、1Lあたり約0.24円としています。そのほか、本体に使用する交換カートリッジの費用がかかります。

使用するものによって価格は異なりますが、安いものだと2000~3000円程度、高いものだと2万円程度となることもあります。交換頻度は製品によっても異なりますが、大体3ヶ月~1年程度となることが多いでしょう。例えば2000円のカートリッジを3ヶ月に一回交換する場合、ひと月あたり約670円かかります。

ウォーターサーバーは、初期費用はかからず0円であることが多いです。レンタル料は大体0~1000円、水代は24Lで2400~4000円程度が目安となります。電気代は500~1000円ほどのケースが多いでしょう。

・生涯利用する場合は浄水器とウォーターサーバーどちらがお得?

生涯で同じ浄水器とウォーターサーバーを使う場合、どちらのほうがコスト面でお得なのでしょうか。ここでは、上記の費用目安を踏まえて、30~80歳の間で毎月24Lの水を使うと仮定し、ひと月あたりの料金を計算します。なお、今後料金が改定となる可能性や故障などのリスクは含めていません。

まず、浄水器は水代が約6円かかります。次に、2000円のカートリッジを3ヶ月に1回交換すると仮定し、約670円の出費です。合算すると、1ヶ月あたり大体676円の費用となります。これを50年間使用すると、約40万5600円です。

次に、ウォーターサーバーはレンタル代を0円、水代を約2400円、電気代を約500円として合算すると、1ヶ月あたり大体2900円のコストがかかります。これを50年間使用すると、約174万円です。

以上から、生涯を通じて利用する場合、浄水器のほうが安くなるといえます。

ウォーターサーバーはお湯が出るほうがお得?

ウォーターサーバーの多くは冷水と温水の両方が出るタイプですが、冷水と常温水のみ出るタイプもあります。これらのタイプは、どちらがお得に利用できるのでしょうか。コストを最重視するのであれば、お湯が出ないウォーターサーバーのほうが、コストが安く済むと考えられます。

お湯が出るウォーターサーバーの場合、水を温めるための電力や電気代が発生します。温水機能がないタイプは、そのぶん使用する電気量が少なく、結果的にコストが安く済む可能性があります。

ランニングコストを踏まえて設置を検討しよう

浄水器とウォーターサーバーはおいしい水を楽しめるという点は同じですが、それぞれ特徴やかかるコストが異なります。初期費用が安く済むのはウォーターサーバーです。一方、長期的な利用では浄水器のほうがコストパフォーマンスに優れているといえます。初期費用のほか、ランニングコストも踏まえて設置を検討しましょう。

出典

東京都水道局 節水について

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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