結婚を見据えて、今付き合っている彼氏の年収を知りたいです。どうやったら聞き出せますか?

女性が男性の年収にこだわる背景

「令和4年分 民間給与実態統計調査」(国税庁)のデータによると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は男性が563万円、女性が314万円ということが分かりました。また、雇用形態(正社員・正社員以外)に関わらず、男性のほうが多くなっています。そのため、独身女性が男性の年収を気にするのも自然の流れといえるでしょう。

しかも、男性正社員が584万円、男性正社員以外が270万円と、雇用形態によって314万円もの開きがみられます。もちろん、年収だけで相手との付き合い方を変えるのは好ましくありません。しかし、結婚を意識して付き合っているのなら、男性の年収を把握しておいたほうがよいでしょう。

年収を聞き出す方法と相手への対応

株式会社ネクストレベル(神奈川県横浜市)が運営する「マッチングアプリ大学」が実施した「『彼氏の年収』関するアンケート」によると、彼氏の年収を知っている女性(なんとなく知っている女性を含む)が65.4%を占めています。年収を知ったきっかけ(回答数76人)の第1位は「彼氏が教えてくれた:31人」で、第2位には「彼氏に直接聞いた:19人」が入っています。

また、「会話の中でなんとなく知った:17人」の存在も見逃せません。さらに、彼氏の年収を知った時期でもっとも多い「付き合い始めてから1ヶ月~半年:32.0%」にも注目です。一方、男性のほうも「聞かれれば言う:74.4%」「聞かれなくても言う:16.7%」と、実に91.1%の人が年収を伝える意思があることが分かりました。

直接聞く以外に相手の年収を知るためには、勤務先情報を検索したり、同じ職場に勤める知人に聞いたりする方法があります。職場恋愛なら大体の予想もつくでしょう。結婚前提に住まいを借りる場合は、賃貸契約書類で年収を把握できます。

このように、相手の年収を確認する方法はいくつかありますが、やはり、単刀直入に聞いたほうがよいでしょう。男性側もそれを望んでいることは前述したデータが物語っています。

ただし、相手のプライドを傷つけないような配慮が必要です。自らの年収を伝えたうえで尋ねるのも一案です。ただし、男性のほうが少ない可能性もあるので、相手が不快な思いをしないように注意しましょう。

その後の付き合い方

彼氏の年収を知ったときの女性の反応はさまざまです。高収入をラッキーと思った人もいれば、安すぎて引いてしまった人もいます。結婚後の家事や育児は、分担しても女性に負担がかかることが多いでしょう。そのため、出産を機に退職したり、子育てと両立しながらパート勤務したりする女性もいます。

このように女性の年収が減ることが予測できるため、男性の年収が多いと安心です。ただし、女性にもリモートワークなど、いろいろな働き方があります。また、収入に合わせた生活を意識するなど、お互いに協力して乗り越えていくこともできるでしょう。

将来の生活設計のためにもお互いの年収を教え合おう!

結婚を意識する大切な相手なら、お互いの年収を教え合うことが重要です。しかも、少しでも早い段階に正直に伝えることがポイントです。もちろん、背伸びをして実際の年収よりも多く伝えるのはよくありません。

現実的な収入を把握することで、将来の生活設計もみえてくるのです。そのためにも、お互いが信頼関係を築けるように努力しましょう。

出典

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
株式会社ネクストレベル マッチングアプリ大学 「彼氏の年収」関するアンケート

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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