芦野の桜と津鉄/尊富士の化粧まわし披露

完成した尊富士の化粧まわしを手にする島谷代表取締役(左)と澤田社長

 青森県五所川原市の電気工事業「ミワ電工」(島谷昭一代表取締役)は6日、大相撲春場所で新入幕を果たした同市出身の尊富士に贈る化粧まわしを関係者に披露した。芦野公園(同市金木町)の桜の下を津軽鉄道の車両「走れメロス号」が通る様子がデザインされている。尊富士の家族や津鉄の澤田長二郎社長も駆け付け、完成を喜んだ。

 図柄は、尊富士の母方の祖父母が津鉄の芦野公園駅の近くに住み、関取本人にとって幼い頃からのなじみの風景であることを踏まえ、決めた。カラフルな絵とともに「尊富士」「芦野公園」の文字が入っている。大阪へ送り、10日からの春場所の土俵入りで何日間か着けてもらう予定だという。

 ミワ電工を訪れ、化粧まわしを見た尊富士の母・石岡桃子さん(47)は「とてもすてき。尊富士は小さな頃から毎日のように津鉄の列車を見て育った。芦野公園の桜のトンネルも大好きな場所。故郷を思い出して、良い相撲を取ってくれると思う」と感謝の言葉。

 尊富士の親戚でもある島谷代表取締役は「素晴らしい出来栄えだと思う」と喜び、澤田社長は「走れメロス号の色もばっちり。けがすることなく活躍してほしい」とエールを送った。

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