トルコ中銀、引き締め措置強化 通貨安・インフレ加速で

Ebru Tuncay Ezgi Erkoyun

[イスタンブール 6日 ロイター] - トルコ中央銀行が銀行の融資や外貨需要の抑制に動いている。通貨リラの下落やインフレ高進が背景にある。

中銀は6日、「政策の引き締めスタンスへのコミットメント強化のため」として、商業貸し付けと一般貸し付けの月次伸び率限度を2%に引き下げた。従来はそれぞれ2.5%と3%だった。

2月の消費者物価指数(CPI)伸び率は前年比67%で予想を上回った。JPモルガンは、3月31日の選挙後の4月に500ベーシスポイント(bp)の利上げを予想した。

通貨リラはここ数カ月、最安値を付け、今年に入り6%下落している。

銀行関係者によると、中銀は最近の外貨需要の高まりの原因について銀行側と協議。中銀は「無用な外貨需要」に注意するよう要請した。

シムシェキ財務相はX(旧ツイッター)で「ディスインフレには時間と決意が必要だ。物価の安定達成まで忍耐と決意をもって対応を続ける」とした上で「中銀を全面的に支持している。中銀の追加引き締め措置は成長の均衡、経常赤字の縮小、インフレ傾向の打破に寄与するだろう」と述べた。

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