自民党派閥の裏金問題をめぐり、自民党苫小牧支部が、堀井学衆議院議員に対し政治活動への姿勢などを問いただす意見書を送ったことが分かりました。「後援会がない中、地域の大票田である北海道苫小牧市と室蘭市の事務所がないこと、ドブ板選挙をするのかしないのか、こういった所を本人の意思を確認したいと思い、意見書を提出した」（自民党苫小牧支部 板谷良久支部長）
会見を開いたものの地元支持者への説明が…
報告書に記載のないキックバックが明らかになった自民党派閥のパーティーをめぐる裏金問題。胆振・日高地方選出の堀井議員は2000万円以上のキックバックを受け取った上、収支報告書に記載していませんでした。その後、地元への説明がほとんどないことから不満が高まっています。
支部からは厳しい意見が
意見書では、堀井議員が苫小牧市と室蘭市の事務所を閉鎖したこと、後援会の幹部が相次いで辞め、後援会活動が停止状態になっていることなど、5項目にわたって問題視しています。さらに支持者からは「地元回りをしていない」「応援したくない」など批判的な意見が寄せられていると指摘しています。意見書では「猛省して初心に戻り、心機一転巻き直されんことを期待する」とし、問題を無視・放置した場合には「われわれにも覚悟がある」と締めくくっています。意見書は3月4日、登別市の事務所に郵送し、堀井議員の事務所は「早急に回答できるよう本人に調整させたい」とコメントしています。
安倍派 裏金問題 道内選出議員の対応
今回の裏金問題については、ほかの安倍派の道内選出議員もキックバックがあったことを明らかにしていますが、記者会見を開いて説明した議員は堀井議員だけです。■橋本聖子氏（参院） 2057万円 会見せず■高橋はるみ氏（参院）22万円 会見せず■堀井学氏（衆院） 2196万円 会見実施■和田義明氏（衆院）990万円 会見せず
