丹波焼の陶芸家は「1級マグロ解体師」 21日に故郷・丹波篠山で初のショー さばいて自作の皿で味わって

初開催するマグロ解体ショーをアピールする陶芸家の市野貴信さん(本人提供)

 昨年秋に「1級マグロ解体師」の資格を取得した丹波焼の陶芸家、市野貴信さん(30)=兵庫県三田市=が21日、生まれ育った丹波篠山市今田町で初めての解体ショーを開く。先着80人で参加者を募集している。

 市野さんは同市今田町・立杭地区の出身で、祖父が開いた窯元「信水窯」で作陶に励んでいる。高校時代のアルバイトをきっかけに魚さばきが得意になり、マグロ解体師に興味を持ったという。陶芸とマグロの魅力をかけ合わせて地元を盛り上げたいと考え、技術や口上の習得を始め、昨年9月、全国鮪解体師協会が認証する1級資格を取った。

 デビュー戦となる解体ショーには、約30キロの「本マグロ」を用意する予定。キッチンカー上で口上とともに解体作業を披露し、さばいた身をすしにして客に味わってもらう。

 マグロはしょうゆを入れるくぼみを付けて開発した丹波焼の「マグロ皿」に載せて提供する。皿はそのまま持ち帰れる。市野さんは「焼き物の魅力、マグロのおいしさを伝えて大いに盛り上げたい」と意気込む。

 午後3~5時。開催場所は15日ごろに参加者に連絡する。参加費は皿付きで1人3千円。申し込みは公式ラインから。 (秋山亮太)

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