日本代表戦、被災小学生が始球式 欧州との野球強化試合

始球式を務めた能登半島地震で被災した女子小学生の徳野由子さん=6日、京セラドーム大阪

 能登半島地震で被災した石川県の女子小学生2人が6日、京セラドーム大阪で行われた野球日本代表の欧州代表との強化試合で始球式を行った。輪島市立河井小6年の徳野由子さん(12)が「被災地の皆さんに勇気や力を届けられたらと思った」とノーバウンド投球を見せ、七尾市立山王小6年の扇瑠花さん(12)がしっかりと捕球。大きな歓声と拍手を浴びた。

 徳野さんは被災後3、4週間は家族5人で車中泊を続けた。避難所で始球式を務めることを報告すると「みんな泣いて喜んでくれて、こちらもうれしかった」という。2人とも地元の野球チームに所属しているが、震災後はグラウンドが使えず、一度も練習を行っていない。

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