就活生「仕事人間にはなりたくない」学生優位の売り手市場 求められる新しい働き方「ワークライフ・インテグレーション」って何だ?!

来年春に向けた就職活動が3月1日に解禁となり、香川県でも大規模な会社説明会が開かれました。

いま、学生が企業を選ぶ際に重要視しているのは、「仕事」と「プライベート」双方の充実が図れる、『新しい働き方』だといいます。

学生優位の売り手市場 求める「働き方」とは?

思い思いの企業のブースに足を運び、採用担当者の説明に耳を傾ける就活生たち。高松市総合体育館で開かれた、四国最大級の合同会社説明会「マイナビ就職EXPO」です。

きょう(6日)とあすの2日間で、去年よりも多い、のべ約160社が参加。依然として、「学生優位の売り手市場」の傾向が見込まれています。

(採用担当者)
ー人材確保の状況は?
「すごく大変です」
「募集をかけても応募が集まらない。最近では、全ての企業がライバルのような状況」

キーワードは「ワークライフ・インテグレーション」!

(小寺健太記者 リポート)
「売り手市場が続き、それぞれの企業で人材確保が難しくなる中で、キーワードになるのは『ワークライフ・インテグレーション』です」

「ワークライフインテグレーション」とは、仕事とプライベートの時間を線引きせず、双方の充実を図ろうという働き方をさす言葉で、「ワークライフバランス」から置き換わりつつある考え方だといいます。

(採用担当者)
「先輩がどのように頑張っているのか、余暇を楽しんでいるのかが、学生の大きな興味があるところだと思います」

就活生は企業に何を求めている?

(就活生)
「仕事人間にはなりたくないので、ほどほどに休みながら働ける場所に行きたいなと」
「香川県出身なので、転勤などがなく、高松で働きたいなと」

仕事の魅力ややりがいだけでは、人材の確保は難しくなっています。

(マイナビ中四国営業統括部 松村秀男部長)
「今月1日に就職サイトがオープンしましたが、過去最大の掲載社数になっています。良い人の取り合いになっているなと」

今や「安定」ではなく、「ライフスタイルに合う職場」になっている就職活動のトレンドです。きょうだけで約300人が参加した合同説明会は、あすも開かれます。

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