新型コロナ「第10波」ピークを越えたとの見方 山陰両県で感染者数が減少 歓送迎会シーズン「引き続き、感染予防を心がけて」

 山陰両県で2月26日~3月3日に報告された1定点医療機関当たりの新型コロナウイルスの感染者数は、島根が前週比1.50人減の5.92人、鳥取が1.72人減の7.69人だった。全国的に感染者が減少する中、両県は感染拡大の「第10波」のピークを越えたとの見方を示した。

 島根県の感染者数は225人。保健所管内別の内訳は、松江(定点医療機関11)76人▽出雲(9)45人▽浜田(5)32人▽県央(3)20人▽益田(5)19人▽雲南(3)17人▽隠岐(2)16人―。4日時点の入院患者は92人で、重症者は3人となった。

 鳥取県の感染者数は223人で、保健所管内別の内訳は、米子(11)89人、鳥取市(12)78人、倉吉(6)56人。

 島根県は4週連続の減少。県感染症対策室の長谷川利寿調整監は「下がり切ったとは言い切れないが、ピークを越えたのではないか」と分析。今後、歓送迎会シーズンを迎え、人の動きが活発になるため「引き続き、感染予防を心がけてほしい」と呼びかけた。鳥取県感染症対策センターの担当者も「第10波の下り坂に入った」と話した。

 インフルエンザは、島根が1定点当たり1.42人増の7.03人、鳥取が0.45人減の7.52人。

© 山陰中央新報社