物価の安定と緩やかな上昇が重要検討事項 潘功勝・中国人民銀総裁

物価の安定と緩やかな上昇が重要検討事項 潘功勝・中国人民銀総裁

6日、北京市内の複合施設、梅地亜中心(メディアセンター)で開かれた記者会見で質問に答える潘功勝・中国人民銀行総裁。(北京=新華社記者/李鑫)

 【新華社北京3月6日】中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝(はん・こうしょう)総裁は6日、第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が経済をテーマに開いた記者会見に出席し、次のように述べた。

 中国の金融政策の「ツールボックス」は依然豊富であり、金融政策には十分な余地がある。現在の法定預金準備率は平均7%で、まだ引き下げの余地がある。人民銀は各種の金融政策手段を総合的に運用し、カウンターシクリカル(逆周期)の調整を強め、流動性の合理的余裕を維持し、社会融資規模(実体経済への資金供給量)と貸出総量の安定増加、均衡の取れた投入を支持する。同時に、物価の安定維持と緩やかな上昇の後押しを金融政策の重要検討事項とし、銀行業のバランスシートの健全性にも配慮し、社会の総合資金調達コストの安定した低下を引き続き後押しする。

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