[モスクワ 6日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日、ロシア軍の制圧下にあるウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所の安全性を巡りロシアのエネルギー当局者と協議を行った後、ロシアのプーチン大統領と会談した。
ロシア大統領府(クレムリン)は、ロシア南部ソチで行われたグロッシ氏とプーチン氏の会談の冒頭発言を発表したが、その後の非公開会談の詳細は明らかにしなかった。
ロシア大統領府によると、プーチン氏はグロッシ氏に対し「議題の中でも特にデリケートかつ重要な問題」について協議し、「核エネルギーに関わるあらゆる場所の安全を確保するためにあらゆることを行う」用意があると述べたという。
グロッシ氏はプーチン氏とともにロシア国営原子力企業ロスアトムのアレクセイ・リハチョフ最高経営責任者(CEO)と会談した。
国営ロシア通信(RIA)によると、グロッシ氏はロシアの国防省と外務省とも協議した。
RIAは、グロッシ氏が「緊迫した」協議だったと述べたとしたが、詳細には言及しなかった。
IAEAの報道官は協議についてグロッシ氏が緊迫したものと表現したことを否定した。
原発にある6基の原子炉は全て停止しているが、冷却し続けメルトダウンを防ぐために常時電力と水の供給が必要となっている。
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