フーシ派による攻撃で初の死者 アデン湾で貨物船標的

気勢を上げるイエメンの親イラン武装組織フーシ派の戦闘員=2月、サヌア(ゲッティ=共同)

 【テヘラン、ワシントン共同】米中央軍は6日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が同日、アデン湾で商船を対艦弾道ミサイルで攻撃し、乗組員3人が死亡、少なくとも4人が負傷したと発表した。うち3人は重体。一連の商船攻撃で死者が出たのは初めて。狙われたのはバルバドス船籍のばら積み貨物船で、生存者は船から脱出した。

 フーシ派は「船を炎上させた」と犯行を認める声明を発表し、今後も商船攻撃を続ける意向を重ねて示した。ロイター通信によると、貨物船はギリシャの会社が運航し、フィリピン人やベトナム人を含む20人と警備員3人が乗り組んでいた。

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