FRB、緩やかなインフレ低下実現の軌道に=SF連銀総裁

[6日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は6日、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策は「良好な位置」にあるとの認識を示し、FRBの今後の課題は、過度に長期にわたり金利を据え置くことも、拙速な利下げを行うこともないよう、政策を調整していくことだと述べた。

デイリー総裁はオレゴン州ポートランドで開催されたイベントで「われわれはできる限り緩やかに物価の安定を取り戻すことを常に目標としてきた。その軌道に乗っているが、達成するまであきらめることはない」と語った。

また、FRBは物価安定の達成にコミットしているとし、特にインフレ上昇の主な要因になっている住宅費の上昇に対応する姿勢を示した。

デイリー総裁は、オレゴン州ポートランドで開催された地域再投資法に関する会議で「この重荷は最も経済的余裕のない人に特に大きくのしかかっている。このためFRBはインフレ率の引き下げに焦点を当て、断固として取り組んできた」と語った。

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