李首相の活動報告、香港の発展支援

第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が3月5日、北京の人民大会堂で開幕し、李強・首相は就任後初となる「政府活動報告」を発表した。同日の香港メディアによると、活動報告では今年の中国の国内総生産(GDP)成長率目標を約5%に設定。一部のエコノミストは、2024年は新型コロナ対策緩和2年目で、傷跡は徐々に薄れつつあるとし、中国は総需要を拡大し、供給制約を緩和し、5%の経済成長率を達成することに何の問題もないとみている。

活動報告の香港・マカオに関する部分では、「一国二制度」「香港市民による香港統治」「マカオ市民によるマカオ統治」という原則を包括的、正確かつ揺るぎなく実行し続けなければならないと述べたほか、高度な自治、香港とマカオの法の支配を遵守し、「愛国者による香港統治」「愛国者によるマカオ統治」の原則を実行すると強調。李首相は、香港とマカオが経済を発展させ、民生を改善し、それぞれの利点と特性を最大限に発揮し、粤港澳大湾区の建設に積極的に参加し、大湾区全体によりよく統合することへの支持を表明。国の発展を促進し、香港とマカオの長期的な繁栄と安定を維持すると述べた。

李家超・行政長官は全国人民代表大会の開会式に出席。その後記者団と会った際、李首相が報告書で香港の経済発展の支援と民生の改善に言及したことに勇気づけられたと述べた。 李長官は「財政部や国家衛生健康委員会と会談し、協力文書の署名に参加した。北京への主な訪問を完了するのに昨日と今日の2日間を要した。北京にもう一泊する必要はなかった」と述べ、同日遅く香港に戻ることとなった。

© HKP