元ハザマ(現安藤ハザマ)社長・大和文哉氏が死去/経営再建に尽力

ハザマ(現安藤ハザマ)の社長を務めた大和文哉(やまと・ふみや)氏が2月28日午後8時43分、老衰のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。福岡県出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男の正尚(まさなお)氏。お別れの会は行わない。
大和氏は1958年に九州大学工学部土木工学科を卒業し、ハザマに入社。93年取締役北陸支店長、94年常務技術本部長、95年専務総合企画室長兼環境・安全本部長、96年代表取締役副社長などを歴任。97年6月から2003年6月まで社長を務め、バブル崩壊後の厳しい経営環境下で陣頭指揮を執った。
同1月に建設事業への特化を目的とした会社分割により新生ハザマの設立を発表。同3月に旧安藤建設との資本業務提携を発表するなど経営再建に取り組み、13年の安藤ハザマ発足への布石を打った。
旧日本土木工業協会(現日本建設業連合会)の広報委員長を務めるなど団体活動にも力を注いだ。

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