ダム工事総括管理技術者会、国交省治水課と初の意見交換/人材確保・DX推進で議論

日本ダム協会が事務局を務めるダム工事総括管理技術者会(CMED会、会長・内藤明大林組土木本部生産技術本部統括部長)は5日、国土交通省水管理・国土保全局治水課と初の意見交換会を東京都内で開いた=写真(日本ダム協会提供)。ダム施工に特化した技術者が参加するCMED会の特性を踏まえ、国交省と共通の問題意識を抱える人材確保・育成や新技術の活用を柱とするDXのさらなる推進などに向け議論。実際に現場で浮き彫りとなっている課題を共有し、その改善方策などについて話し合った。
冒頭、あいさつした内藤会長はCMED会がこれまで国交省の地方整備局や内閣府沖縄総合事務局、水資源機構、ダム技術センター、建設コンサルタンツ協会(建コン協)など関係機関と定期的に意見交換し、ダム施工現場の技術課題や現場実態に即した積算基準の見直しなど問題提起してきた経緯を説明した。その上で初となる国交省治水課との意見交換を集大成と位置付け、技術者の人材確保・育成や新技術のさらなる活用を中心に議論した。
会合は冒頭を除き非公開で実施。終了後に会見した内藤会長によると、国交省側は通信環境のさらなる充実とともに遠隔臨場の推進に意欲を示したという。一方、CMED会はICTの活用方策や実績などを説明した。

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