62歳・資産1億500万円女性「大きく成長すると言われた銘柄で1000万円の損失」いったい何が?

All Aboutが募集している「投資の失敗エピソード」から、投資を行う中でやってしまいがちな失敗事例を紹介。今回は山口県在住62歳女性が後悔している投資の失敗談です。

株価が順調に推移している時だからこそ、意識しておきたい投資にまつわる数々の落とし穴。ここではAll Aboutが継続的に募集している「投資の失敗エピソード」から、まわりの方がどのような失敗や後悔を経て今に至るのかをみていきます。 理屈では測れないリアルな失敗エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

投資の失敗エピソード・回答者プロフィール

年齢性別:62歳女性 同居家族構成:本人のみ 居住地:山口県 お仕事:自営業 世帯年収:250万円 世帯金融資産:現預金3000万円、リスク資産7500万円 投資を始めた年齢や時期:47歳(2008年)

リスク資産内訳

(※詳細が不明なものも原文ママ記載) 日本株:600万円 米国株:5550万円 投資信託:1186万円 外国債券:120万円

「コロナ禍で大きく成長すると言われた銘柄で1000万円の損失」

Web通話サービスや遠隔医療システムなどのDX関連の銘柄で失敗をしてしまったという今回の投稿者女性。 「2020年前後、コロナがちょうど流行り出した頃だと思うのですが」と投稿が始まります。 「コロナ禍で大きく成長すると言われ証券会社のいいなりになって買ったのが、オクタ、テラドックヘルス、ズームビデオなどのアメリカ株です。あっという間に1000万円近くマイナスとなり、腹が立ちましたが投資は自己責任なので仕方ないですね」と、当時人気だったDX関連銘柄で大きな損失を出したことを告白されます。 「ほんとに、バカでした。今も(評価額が当時の)三分の一とか、半分以下に下がったままですね。担当者をかえてもらうくらいしかできなかったですが、良い勉強になりました」

「毎日評価損益を見るのが苦痛で」

失敗の理由については勧められるがまま購入したことに加え「マイナスが増えてきて早いうちに売ればよかったのに、決心がつかなかったこともあり、そのうち上がってくるんでないかと期待したり、対処がおそくなってしまいました」と損切りが中々できなかったことも要因だったそう。 当時は「携帯で、毎日評価損益を見るのが苦痛で。このままマイナスが増えるとどうなるんだろうと不安でした。早くマイナスをどうにかしたいとも思うし、塩漬け状態で数年我慢するしかないとかいろいろ考えました」とかなり苦しかったと振り返ります。 ただ「15年近く投資をやって2000万円以上の利益は出てると思います」とのことで、当時の損失についても「少しずつ売って、損益通算しながら4年くらいかけてプラスにしました」となんとか処理できたとのこと。 「利益が年間500万円とかになってた時期もありますし、証券会社の人に言われ短期の売り買いで儲けを出していたので」と、良いことも多かったそうです。

「投資はよく勉強して、長期、積立、分散」

今回の失敗から学んだこととして「自分のお金は自分で守らないとダメですね。自分のお金なので、やはり投資はよく勉強して、長期、積立、分散と言い聞かせてやってます」と回答された投稿者女性。 毎日株価をチェックし、ネットや本で投資の勉強もしているとのこと。また「証券会社の人の話はテキトーに聞き流すこともしています」とも。 現在は「投資信託やETFなど、ダメージの少ないものを長く持つようにして、月々30万円の不労所得を目標に無理せず楽しく」取り組んでいるそう。 新NISAについても「60歳を超えているけど、積立NISA(つみたて投資枠)は5万円ずつ、オール・カントリーと先進国株式の投信をはじめています。成長投資枠は投資信託、ETFを中心に240万円でやっていこうと思ってます。それを5年間やるつもりです。少しずつ増えれば良いなと思っています」とコメントされていました。 ※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています ※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます ※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません (文:あるじゃん 編集部)

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