米利下げ、今年は多くて2回と予想 景気堅調で=ミネアポリス連銀総裁

[6日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は6日、年初からの経済指標の堅調さを考慮すると、連邦準備理事会(FRB)が年内の利下げを1─2回にとどめることが適切との見方を示した。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)ライブのインタビューで、昨年12月時点で今年は25ベーシスポイント(bp)の利下げ2回が適切になる可能性が高いと考えていたと説明。

その後の経済指標を考慮すると「12月時点より多くの利下げを予想するのは考えにくい」とし、「基本シナリオでは12月の見通しを据え置くか、それより1回少ない可能性もある」と述べた。

連邦準備理事会(FRB)は今月19─20日のFOMCで新たな金利予測を発表する。

12月時点でFOMC参加者の24年政策金利予測中央値は4.5─4.75%と、現在の5.25─5.5%から3回の利下げを想定する水準だった。

カシュカリ氏は、追加利上げを行わないのが「基本シナリオ」とした上で、経済が引き続き底堅く推移し、インフレが想定以上に根強い場合、「まずは政策金利を現行水準で長期間維持する」ことになるとした。

一方、足元は景気と労働市場が堅調でインフレが鈍化するという健全な状況であるにもかかわらず、現行の金融政策が「経済を抑え込んでいると見なす理由を知りたい」と述べた。

また、FRBは景気悪化を避け、ソフトランディング(軟着陸)の実現を目指しているが、景気が非常に好調なら「以前はできると認識していなかったが、この金利環境を持続できるかもしれない」と語った。

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