これが侍ジャパンの投手力!6人の無失点リレー! 井端弘和監督「自分のもってるストレートを中心に攻められた」

◆ 平良「まずまずのピッチング」

6日に京セラドーム大阪で開催された「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」で、侍ジャパン投手陣が欧州代表を完封リレー。投手力の高さを見せつけた。

侍ジャパン・井端弘和監督が5日の前日会見で「オリンピックに出ていますし、日本のいい流れを作ってほしい。まずは平良投手から明日(6日)、明後日(7日)とピッチャー陣にいいものをもたらして欲しいなと思います」と期待を込めて初戦の先発を託した平良海馬(西武)は初回からエンジン全開だった。

初回先頭のベルトレを二ゴロに仕留めると、続くフルプの5球目にボールとなるも球速155キロを計測。スタンドからウォーというどよめきがおこった。結局、プルプに対し3ボール2ストライクから6球目のスプリットが外れ四球となったが、後続を打ち取り初回を無失点で終えた。

その裏2点の援護をもらった平良は2回、連打で無死一、二塁のピンチを招く。ここでミネオを二併で二死とすると、ヴァレリオにセンター後方の飛球を打たれるもセンター・塩見泰隆がキャッチ。この日の平良は2回・24球を投げ、2安打、0奪三振、1四球、無失点だった。

平良は登板後、「打球を飛ばされましたが、自分としてはまずまずのピッチングでした。相手のスイングも強くて良いバッターだなと思いました。点を取られなくてよかったです」とコメントした。

◆ 宮城「感覚はよかった」

平良の後を受けて3回からマウンドに上がった宮城大弥(オリックス)は、先頭のパオリー二を投ゴロ、続くベルトレを遊ゴロで簡単に2アウトを奪う。フルプの初球に場内がウォーと驚く85キロのスローカーブでストライクを奪うと、続く139キロのフォークで空振りを奪い、最後は142キロのインコースストレートで見逃し三振に仕留めた。

2イニング目となった4回も先頭のリディを遊ゴロ、チェルベンカを空三振、プロファーを投ゴロと危なげない投球で、この回も3人で片付けた。宮城は2回・24球を投げ、0安打、2奪三振、無四球、無失点の投球内容だった。

宮城は「感覚はよかったです。自分のバランスや感覚といったキャンプで大事にしていたところをしっかり出そうとイメージしました」と振り返った。

◆ 井端監督、山下は「今シーズン期待したい」

5回から登板した森下暢仁(広島)は先頭のヒメネスにいきなり二塁打を打たれるも、ミネオ、続くヴァレリオをチェンジアップで連続三振、パオリー二を中飛で、無死二塁のピンチを脱した。

4-0の6回から山下舜平大(オリックス)が登板し、二死走者なしからリディに152キロのストレートをレフト前に運ばれたが、チェルベンカを152キロのストレートで空振り三振に斬ってとった。

山下は2イニング目となった7回は危なげなく3人で抑えた。井端監督は山下について「この段階で160キロ近く出ていましたので、もうちょっと上がってくるんじゃないかなと思います。今シーズン期待したいと思います」と評価した。

8回は根本悠楓(日本ハム)、9回は栗林良吏(広島)が無失点に抑え完封リレーで初戦を制した。

井端監督は試合後、欧州代表打線を無失点に抑えた投手陣に「まだレギュラーシーズンは先があると思うんですけど、うまく調整してキャンプ含めてやった結果かなと思います。ストレートが相手打者も強い中で、自分のもってるストレートを中心に攻められたのかなと思います」と労った。

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