創立151年の小学校が閉校、児童が学校生活支えた地域住民らに感謝 京都府亀岡市

本梅小の学校生活を支えてくれた人たちに感謝を述べる児童(亀岡市本梅町・同小)

 京都府亀岡市本梅町の本梅小で「閉校記念感謝の会」が開かれた。児童が現在まで学校生活を支えてくれた人たちにお礼の言葉を伝えて演奏を披露し、今月末で151年の歴史に幕を閉じる母校に感謝した。

 同小は、1872年に公布された日本初の学校制度「学制」を機に設立された「八番校」が始まり。児童数の減少で4月からは畑野小、青野小、育親中と共に、小中一貫の義務教育学校「育親学園」になる。統合後も本梅小のプールやグラウンドは、引き続き授業などで使用する。

 今月1日にあった会には、在校生42人と教職員、保護者が参加。通学時の見守りボランティアや学校司書、用務員、京都府警亀岡署本梅駐在所の署員らお世話になった約20人が招待された。

 児童は「いつも見守り、元気にあいさつしてくれてありがとう」「本が好きになった」と述べ、みんなで作った感謝状と花束を手渡した。5、6年生はクラシックの名曲のメドレーを演奏し、会場を沸かせた。

 最後の卒業生となる6年生7人にも、1~5年生が感謝の言葉を贈った。1年生からは画用紙で手作りした王冠がプレゼントされ、かぶせられると照れ笑いしていた。

 1年間の学校生活を写真で振り返るスライドショーも上映された。最後は参加者全員で校歌を斉唱し、まなびやとの別れを惜しんだ。

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