市長と議員、続く膠着状態…和光市議会、6日も延会 「議会の中で議論を」正常化に向けた動きも

和光市役所=埼玉県和光市広沢

 埼玉県和光市議会(富沢啓二議長、定数18)は6日、本会議を開いたが、出席議員数が開催要件に足りず、延会した。

 同市議会は初日(2月22日)に可決した同市の元保健福祉部長の詐欺事件に絡む大島秀彦副市長の監督責任などを問う辞職勧告決議で、同副市長の即時辞職と議会への出席を認めないことを勧告。しかし、本会議に同副市長が出席したことから市議らが反発し、退席したため延会となった。

 柴崎市長は決議について、「事実誤認であり、容認できない。副市長は議会に出席する」と主張したため、議員らは対応協議。市長は全員協議会で『事実誤認』などについて説明したが、議員らが納得せず、その後、議員側の説明要求に市長が応じないため、膠着(こうちゃく)状態が続いている。

 ただ、6日は全員協議会で各会派の意見集約を行ったところ、決議に賛成した数会派から「市議の法的、道義的な責任があり、議会の中で議論を深めたい」「市長との対話を議場で継続していきたい」などの意見が出され、議案を審議する議会の正常化に向けた動きが見られた。

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