太陽光で充電したEVをカーシェア OFGとりゅうにちHD 沖縄・浦添市でサービス開始

太陽光発電によるEVカーシェアの開始を喜ぶおきぎんリースの又吉司社長(右)、りゅうにちHDの仲井間勝也取締役(左)、牧港自治会の又吉隆会長=6日、浦添市牧港

 おきなわフィナンシャルグループ(OFG)傘下のおきぎんリース(又吉司社長)は6日、太陽光発電で充電した電気自動車(EV)をカーシェアリングに活用するサービスを開始した。沖縄銀行牧港支店に隣接する駐車場に太陽光発電パネルと蓄電池を備えたカーポートを設置し、日産自動車の軽自動車「サクラ」2台を導入。平日は銀行の営業車、土日祝日は一般客が利用できる。

 OFGと、琉球日産自動車を中核とするりゅうにちホールディングス(HD)による脱炭素社会の実現に向けた包括連携協定の一環。

 土日祝日の利用はりゅうにちHDが展開する「シトラス」から予約。料金は1時間880円、6時間パックで4070円などで、1キロメートル当たり15円の距離料金も必要。7月以降は一般のEV向けの電気の販売も予定する。

 牧港自治会と災害時に電力を供給する協定を結び、台風で停電した際にスマートフォンなどを地域住民が充電できる。

 おきぎんリースの又吉社長は「地元企業で協力し、脱炭素や地域の防災を担う拠点を増やしたい」と話し、りゅうにちHDの仲井間勝也取締役も「災害対策など地域の課題を解決していきたい」とあいさつした。(政経部・銘苅一哲)

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