人魚姫…王子に会うために「自分の舌を切っていた」。名作童話の恐ろしすぎる結末7選

ディズニー・アニメーションと原作、たくさんの違いがあるって知ってる?

設定、シーン、キャラクターなど、原作から変更された部分がある7つのディズニー作品を紹介する🎤

1.『シンデレラ』

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ディズニー版『シンデレラ』(1950年放映)の原作になったのは、17世紀のイタリアの物語『チェネレントラ 』。

原作では、王との強制結婚のシーンが描かれ、6人の邪悪な義姉が登場する。

原作の主人公ゼゾラは、2度も王との結婚を逃れるが、最終的には君主に捕まってしまう。

グリム童話で描かれた『シンデレラ』では、いじわるな姉妹が、金のくつを履くためにつま先を切り落としたり、鳩が姉たちの目をつついたり…といったシーンが登場する。

ディズニー版では、シンデレラのハッピーエンディングが中心。シンデレラが結婚を拒む場面や、姉妹が受ける仕打ちは描かれていない。

2.『塔の上のラプンツェル』

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グリム童話の『ラプンツェル 』が元になっている、映画『塔の上のラプンツェル』。原作では、王子とラプンツェルが何年も森の中をさまようシーンが登場する。

魔女は、ラプンツェルが王子と話していることを知ると、ラプンツェルを塔から追放し、何年も一人で森をさまようように仕向ける。

それを知った王子は塔から飛び降り、失明してしまう。そしてラプンツェルを探して、森の中をさまようのだ。

ディズニー版では、ラプンツェルの相手は、清廉潔白な王子ではなく、指名手配されていたフリン。最後には魔女が消え去り、2人は王宮で結ばれるという展開だった。

3.『リトル・マーメイド』

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ディズニー版『リトル・マーメイド』の原作になったのは、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが書いた『人魚姫 』。

原作で人形姫は、王子に会うため自分の舌を切る。しかし、王子は人魚姫と結婚せず、代わりに「自分を海で救ってくれた」と信じていた別の女性と結婚する。

また原作では、人間の足を手に入れた人魚姫にとって、陸を歩くことは、まるでナイフの上を歩くような苦痛だったとして描かれている。人魚に戻るためには、アリエルが王子を殺めなければならない。

しかし最終的に、人魚姫は王子との恋が叶わないことを理由に、自分の命を犠牲にしてしまう。

ディズニー版では、アリエルが失ったのは舌ではなく、声だけ。ナイフの上を歩くほど苦痛、自分を殺めるという悲劇的な結末も描かれていない。

4.『白雪姫』

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映画『白雪姫』(1950年放映)は、グリム童話『白雪姫 』が原作。

原作では、白雪姫と王子の結婚式に出席した女王が鉄のくつで足を焼かれ、死ぬまで踊らされるという残酷な結末だった。

ディズニー版では、もちろんそのような結末は描かれていない。

5.『ノートルダムの鐘』

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I 1996年にディズニー作品として公開された『ノートルダムの鐘』。原作は『レ・ミゼラブル』の著者としても知られるヴィクトル・ユーゴーの小説、『 ノートルダム・ド・パリ 』だ。

原作では、ノートルダム大聖堂の助祭フロローが、踊り子の女性エスメラルダを自らのものにしようと画策するが、うまくいかず、彼女に人殺しの疑惑をかけた。

結果的にエスメラルダは捕まり、裁判にかけられ、処刑されてしまう。

主人公のカジモドは復讐のためフロローを殺すが、カジモドもエスメラルダに恋心を抱いていた。彼は餓死するまで、墓の前で嘆き悲しむ。

数年後、亡くなったカジモドとエスメラルダの骸骨が抱き合った状態で墓から見つかるという結末だった。

ディズニー版では、カジモドもエスメラルダも生きている。フロローもカジモドが殺したのではなく、神の怒りに触れ、足場が崩れたことによる転落死となっている。

6.『眠れる森の美女』

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ディズニー版『眠れる森の美女』は、イタリアの詩人ジャンバティスタ・バジーレの民話集『ペンタメローネ』にある短編「太陽と月とターリア 」が元になっている。

原作では、王が、原作の主人公であるターリアの家を通りかかったとき、王が連れていたタカが、ターリアの部屋に入ってしまう。

王がタカを追いかけると、そこには意識のない女性がいた。あまりにも美しかったので、愛の果実を摘みとって(ターリアが眠っているときに双子を身ごもって)しまう。

ターリアは寝ている間に出産し、目を覚ます。王は知らせを受け、ターリアと再会。その後、自身の王国へ帰るも、ターリアと子どもたちのことが気がかりに…。

それを知った妻の王妃が、ターリアや子どもたちに復讐を計画。子どもたちをパイにして食べるというものだったが、料理人が肉をすり替えて子どもたちは無事だった。

今度はターリアを呼び寄せ、火あぶりしようとするが、それを知った王が激怒。代わりに王妃を焼くという結末である。

ディズニー版に、もちろんそんな描写はない。原作のターリアにあたるオーロラ姫は、フィリップ王子のキスによって目を覚ますなど、違いがある。

7.『ピーター・パン』

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原作は、イギリスの劇作家ジェームス・マシュー・バリーの『ピーター・パン 』。ディズニー版よりダークな部分が描かれている。

原作でピーターは、ネバーランドに暮らす「ロスト・ボーイズ(迷子たち)」を殺している。

ピーターは永遠に大人にならないが、迷子たちは大人に成長していく。そうすると、彼らはネバーランドには住めなくなってしまうので、数を「間引く」ために殺めるのだという。

サムネイル:Getty Images

この記事は英語 から翻訳・編集しました。 翻訳:髙島 海人

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