カレンダー「重機の旅」が話題に 福島市の寿建設と第一印刷が企画

カレンダーの「競走するブルドーザー」

 寿建設と第一印刷(ともに福島市)が企画した2024(令和6)年のカレンダー「重機の旅」が、交流サイト(SNS)などで話題だ。ユーモアと温かみがある絵で重機を紹介し、子どもたちから人気を集めている。

 惑星を掘るバックホー、競走するブルドーザー、世界遺産「ナスカの地上絵」を描くロードローラー―。現実や架空の場面で重機が活躍する様子を、味のある線や配色で描いている。イラストの上下に切り取り線が付いており、はがきとして再利用できる。

 寿建設が昨年末にSNSでプレゼント発表したところ、約150人から応募があった。2月には子育て世代に人気の投稿者に紹介され、さらに約800人から譲ってほしいと連絡があったという。印刷機器製造のエコスリージャパン(東京都)が優れた印刷物を選ぶコンテストで新人特別賞を受けた。

 寿建設の森崎英五朗社長は「重機に興味を持った子どもたちが、建設業の仕事にも目を向けてくれる工夫をしたい」と話す。第一印刷の蛭川敏地域支援室長は「使い終わったら捨てるはずのカレンダーに、はがきになるという付加価値を付けることができた」と語った。

© 株式会社福島民報社