フードドライブ事業の成果を寄付 福島民報社と福島放送 ふくしまこども食堂ネットワークに

贈呈式に臨んだ(左から)芳見、渡辺、古川の各氏

 福島民報社と福島放送は取引企業などの協力を得て、家庭で余った食品を募るフードドライブ事業「笑顔の広場」を実施した。寄せられた段ボール142箱分、2302点を6日、ふくしまこども食堂ネットワークに寄付した。

 昨年9月に両社が締結した「ふくしまみんなのSDGs連携協定」に基づく取り組みで2月に実施した。趣旨に賛同した県内37の企業、団体、学校が事業所やキャンパスなどに回収箱を設けた。従業員、学生らがコメやレトルト食品、缶詰、調味料などを寄せた。

 贈呈式はネットワークが事務局を置く郡山市の「福島コトひらく」で行われ、福島民報社の芳見弘一社長と福島放送の古川伝社長がネットワークの渡辺啓二共同代表に寄贈品を手渡した。芳見社長は「子どもの笑顔を広める活動に協力でき、うれしい」と語り、古川社長は「持続可能な支援として長く続けたい」と意欲を示した。渡辺共同代表は「子どものために、という文化を地域に根付かせたい」と感謝した。

 福島民報社の沢井正樹広告局長、福島放送の早川源一常務、ネットワークの山田吏依子さんが同席した。

 ネットワークは県内115の子ども食堂が加盟しており、食品は各地の食堂に届けられる。

© 株式会社福島民報社