東北新幹線が約500メートル、オーバーラン 福島県郡山市のJR郡山駅 3万人余りに影響

JR郡山駅を通過して停止後、ホームに戻り停車するつばさ121号=6日午前11時25分ごろ

 6日午前7時30分ごろ、東京発新庄行き東北新幹線つばさ121号が福島県郡山市のJR郡山駅で停車位置を約500メートル通り過ぎて停止した。乗客約310人にけがはなかったが、1人が体調不良を訴えた。東京―盛岡駅間などの上下線で一時運転を見合わせ、約3万2500人に影響した。

 JR東日本は雪が原因で列車の停止に不具合が生じたとみて、原因を調べている。

 JR東によると、121号は点検後、運休した。乗客は後続の新幹線に乗り換えるなどした。東北、山形、秋田の各新幹線の上下線で計30本が運休、計45本が最大で2時間31分遅れた。

 郡山駅では、電光掲示板やスマートフォンを不安げに見詰める利用者の姿が目立ち、窓口には行列ができた。郡山市の20代女子大学生は横浜市で午後1時30分から開かれるコンサートに向かう予定だった。「恐らく間に合わないと思う。楽しみにしていたのに…」と肩を落としていた。

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