瀬戸選手に成り済まし卑猥投稿…容疑の33歳男逮捕 広島在住、面識なし 瀬戸選手「抑止力になること願う」

西入間署=埼玉県坂戸市関間

 競泳の瀬戸大也選手(29)=毛呂山町出身=に成り済まし、交流サイト(SNS)で卑猥(ひわい)な画像などを拡散させたとして、埼玉県警西入間署は6日、名誉棄損とわいせつ図画陳列の疑いで、広島県東広島市西条栄町、会社員の男(33)を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年8月12日午後10時6分ごろ、いずれかの場所で、インターネットを介して自身のSNSを使い、瀬戸選手に成り済ましたSNSのダイレクトメッセージ(DM)画面と卑猥な画像を投稿して不特定多数の者に閲覧させ、名誉を傷つけた疑い。調べに「卑猥な画像などを投稿したことは間違いない」と容疑を認めているという。

 署によると、昨年8月17日に瀬戸選手と親族が来署し、「私の画像と一緒に、私に成り済ましたSNSのDM画面と男性の下半身の画像を投稿している画像があり、名誉棄損に当たる」と被害相談。捜査を開始し、インターネットの通信履歴などから男の関与を特定した。署は今年2月24日に被害届を受理していた。

 瀬戸選手と面識はなく、署が犯行に至った経緯を調べている。

 瀬戸選手側は逮捕を受け、「ネット上の嫌がらせへの抑止力になることを関係者一同願っております」とのコメントを出した。画像についてはこれまで、自身のX(旧ツイッター)に「本人とは全く関係のない事実無根のデマで、悪意を持って捏造(ねつぞう)された」と投稿、「本当に口惜しく、看過し難い」としていた。

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