防災の先生は小学生 段ボールベッドの作り方、保護者に教える

自分たちが学んだ防災の知識を保護者に説明する児童たち(長岡京市井ノ内・長岡第十小)

 防災の先生は小学生-。京都府長岡京市井ノ内の長岡第十小の児童が、年間通じて学んだ災害時に役立つ知識を保護者に伝える授業参観があった。

 5年生50人は本年度、同小地域コミュニティ協議会で活動する防災士たちを講師に迎え、自然災害の仕組みや避難に必要なグッズ、施設について学んできた。年間を通じた総合学習の総仕上げとして、防災ミニ知識や役立つ工作体験を保護者に発表することにした。

 授業参観では、体育館に12ブースを設け、保護者らに巡ってもらった。児童は1人ずつ、避難生活でのトイレの重要性や土砂崩れの前兆などを模造紙に書いて説明した。その後、牛乳パックの笛やスプーン、新聞紙を使ったクッションなどの工作を体験してもらった。

 段ボールベッドを紹介した児童(11)は「緊張して声が小さかったかも。みんなに伝わるよう一緒に作った」と振り返った。別の児童(11)は「1年間学んだことを避難する時に生かしたい」と話した。

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