長崎ヴェルカが連敗脱出! 名古屋Dに94-82 久々のホーム戦白星 バスケットB1 

【長崎ヴェルカ-名古屋D】第2クオーター4分、ヴェルカのボンズがシュートを決めて38点目=県立総合体育館

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)第25節は6日、長崎県長崎市の県立総合体育館などで12試合が行われ、長崎ヴェルカは同じ西地区の名古屋Dに94-82で快勝して、連敗を4で止めた。通算は17勝25敗で西地区6位。
 ヴェルカは第1クオーター、小針、馬場らがドライブで連続得点して波に乗った。荒谷らが5スチールを記録するなど守備も機能。25-16とリードを奪った。第2クオーターは開始直後の狩俣、パーキンズの連続3点シュートを皮切りに、ボンズの速攻、パーキンズのミドルシュートなど波状攻撃を仕掛けて一挙27得点。52-32とさらにリードを広げて折り返した。
 第3クオーターはいきなり9点連取されたが、馬場の3点シュート、ボンズのドライブなどで粘り、75-59で第4クオーターへ。最後は名古屋Dの堅守に決め手を欠く時間も続いたが、足を止めずに守って、12点差で逃げ切った。
 第26節は20日、各地で12試合を実施。ヴェルカは同体育館で佐賀と対戦する。

◎“ヴェルカスタイル”で圧倒

 ホーム戦はここまで7連敗。開幕から数試合は本拠地で抜群の勝率を誇っていたヴェルカだが「延長の末の惜敗」「20点リードからの逆転負け」など、ここ最近はなかなか勝てていなかった。光明が見えた前節の惜敗を意味あるものにするために。多くのファンの笑顔を見るために。選手たちはやるべきことは分かっていた。
 相手を上回る運動量、献身的な守備。これまで突き詰めてきた“ヴェルカスタイル”で序盤から名古屋Dを圧倒した。この日、B1キャリアハイの27得点を挙げたボンズが「守備からエナジーを発揮できた」と振り返ったように、積極的な守備から何度も相手のターンオーバーを誘発。ヴェルカのシュート精度は高くなかったものの、全員がリバウンドに跳び、次の攻撃につなげた。そんな粘り強いプレーを積み重ねて、前半終了時点で20点差をつけた。
 後半もチームは隙を見せなかった。馬場らが3点シュートを次々に沈めた。守備は強度を落とさず、ボンズらが何度もスチールを決めた。松本もルーズボールに迷いなく飛び込んだ。そんな選手たちの気迫あふれるプレーに、観客の応援も熱気を帯びていく。第4クオーター7分にボンズが華麗なアリウープを決めて18点差にすると、会場全体が勝利を確信した。

【長崎ヴェルカ-名古屋D】第4クオーター5分、声を張り上げて指示を出すヴェルカの前田監督=県立総合体育館

 1月7日の第16節信州戦以来、約2カ月ぶりのホーム戦白星。ヴェルカらしい勝利に、スタンドはもどかしかった日々を吹き飛ばすかのように沸き続けた。

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