五百旗頭真さん死去 神戸大名誉教授、80歳

五百旗頭真さん

 日本政治外交史が専門で、防衛大学校長などを歴任した神戸大名誉教授五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんが6日午後4時51分、急性大動脈解離のため神戸市の病院で死去した。80歳。兵庫県出身。葬儀は未定。

 1943年、兵庫県西宮市生まれ。京大卒。戦後日本の実像を描いた論文や著作を多く発表し、神戸大教授や兵庫県立大理事長、熊本県立大理事長などを歴任した。阪神大震災で教え子を失った経験を持ち、東日本大震災後は、政府の復興構想会議議長として防災の重要性を訴えた。

 2011年、文化功労者。天皇陛下の相談役である宮内庁参与も務めた。主な著書に「米国の日本占領政策」「日米戦争と戦後日本」。

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