沖縄こどもの国に国際基準Wi-Fi 無料提供で県内初 「便利な環境を提供できる」

沖縄こどもの国で始まった国際基準のWi‐Fi提供を発表する(右から)沖縄セルラー電話の宮倉康彰副社長、桑江朝千夫沖縄市長、ワイヤ・アンド・ワイヤレスの向吉智樹社長=6日、沖縄市役所

 【沖縄】沖縄こどもの国(理事長・桑江朝千夫沖縄市長)は1日から、来園者が無料で使える国際基準のWi-Fiの提供を始めた。無線通信区間を暗号化しているため、一般的なフリーWi-Fiよりも個人情報を盗まれるリスクが軽減される。

 アクセスポイントが100カ国以上に100万以上あり、一度設定すると、国内外問わず、アクセスポイントに自動で接続される。接続経験のある来園者は、接続の手間なく利用できる。海外からの来園者の増加や、2024年7月下旬に予定する夜間の運営開始を見据えて導入した。

 国際的な無線LANローミング基盤「OpenRoaming」(オープンローミング)に対応したWi-Fiで、沖縄セルラー電話(那覇市)が整備。ワイヤ・アンド・ワイヤレス(東京、向吉智樹社長)がサービスを提供する。導入は全国5カ所目、県内では初めて。

 6日、市役所で記者会見した桑江市長は「実現できて大変うれしく思う」と喜んだ。沖縄セルラーの宮倉康彰副社長は、来園者が園内の様子を交流サイト(SNS)にアップすることで、こどもの国が「幅広く海外に知れ渡れば」と期待。向吉社長は「安心、便利な環境を提供できる」とアピールした。

 整備費用は5275万6千円。一括交付金を活用した。(中部報道部・屋宜菜々子)

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