青木美和選手(糸魚川市在住) スキー技術日本一へ 全日本スキー技術選手権体 ケアして大会に挑む

1月の全日本スキー技術選手権大会甲信越予選の青木選手の滑り(福田大剛さん撮影)

スキー技術の日本一を競う第61回全日本スキー技術選手権大会(6~10日、北海道・ルスツリゾート)に、高田自衛隊スキー部に所属する青木美和選手(41、糸魚川市能生在住)が女子の頂点を目指して出場する。膝の棚障害のけがを負っているが、体のケアに努めて挑む。

青木選手は3年前に総合2位、一昨年3位、昨年4位と、「日本一」へあと一歩のところにつけている。得意は大回り種目で、コブ斜面や小回り種目でも技術を磨いている。「今年こその思いは強い。何とか食い付いていきたい」と見据える。

長野市出身で、少年団でスキーを始め、中学、飯山南高時代はアルペンスキーの選手。高校卒業後、陸上自衛隊に入隊した。高田駐屯地、第五施設群の施設中隊に所属し、日々は他の隊員と共に訓練に臨み、冬期間はスキーの錬成に努めている。「体力は日々の訓練の中で培っている」と話す。

全日本スキー連盟のデモンストレーター認定4期。自衛隊や一般指導者に技術を教えている。夫の大輔さん(44)も過去に技術選に出場していて、現在は地元糸魚川でアルペンのジュニアコーチを務めている。先の国民スポーツ大会スキー競技会にも県代表で出場した。

腰や膝を痛めていた折、昨年12月からカイロプラクターの清水卓さん(45、上越市)の元に通い、体のコンディショニングとトレーニングを施している。清水さんは「上越でも頑張っている選手がいるので、注目して応援してほしい」と支えている。大会会場の北海道にも同行する。

青木選手は「上越は日本スキー発祥の地。お膝元でスキー活動をする指導者として、自覚を持ってスキー技術を磨き、培ってきた技術を皆さんに伝えていきたい。また、地球温暖化が進むと一番先にできなくなるスポーツ。対策と環境保全を呼びかけたい」と意気込みを話している。

全日本スキー技術選手権に挑む青木選手(左)と清水さん(上越市藤野新田のカイロプラクティックしみずで)

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