阪神・淡路30年合わせ、多世代の現代作家がグループ展 復興のシンボル・兵庫県立美術館で12月開幕

束芋「dolefullhouse」(2007年、兵庫県立美術館蔵)(C)Tabaimo/CourtesyofGalleryKoyanagi

 来年、阪神・淡路大震災から30年を迎えるのに合わせ、現代作家によるグループ展「30年目の希望-19950117からのわたしたち(仮題)」(神戸新聞社など主催)が12月21日~2025年3月9日、兵庫県立美術館(神戸市中央区)で開催される。

 同館は2002年、阪神・淡路大震災からの復興の文化的シンボルとして開館。所蔵品や建物が被害を受けた前身の兵庫県立近代美術館(1970~2001)時代から、節目ごとに震災に関連する展示を行ってきた。震災から30年に合わせた本展には、国内外で活躍する多世代の作家が出展する。

 写真家米田知子さん(明石市出身)や美術家束芋さん(神戸市出身)ら、兵庫ゆかりの作家も名を連ねる。同館は「被災経験の有無や世代をこえて、多くの人が、今そして未来を生きていくうえで欠かせない希望を分かち合う場を目指したい」としている。

 午前10時~午後6時。月曜日休館(祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)。同館TEL078.262.1011 (津田和納)

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