ゼレンスキー大統領とギリシャ首相の会談中に爆発、5人死亡 両首脳は無事 

ウクライナ南部の港湾都市オデーサで6日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相の会談中に爆発があった。ウクライナ海軍などによると5人が死亡した。両首脳や政府関係者は無事だった。

首脳会談後の共同記者会見で、ミツォタキス首相は当時の状況について、「私たちは近くで鳴ったサイレンと爆発の音を聞いた。避難する時間はなかった」と説明。

「非常に強烈な体験だ。(中略)新聞で戦争について読むのと、自分の耳で聞き、自分の目で見るのとではまったく違う」と付け加えた。

ゼレンスキー大統領は、今回の攻撃で「死傷者」が出たとし、正確な人数は把握していないと述べた。

また、ロシアについて、「誰を標的にしようが気にしない」と非難。「(ロシア政府は)気が狂ってしまっているか、テロ軍団の行動をコントロールできていない」と述べた。

ロシア国防省は同日、オデーサの商港地域でウクライナ海軍のドローン(無人機)格納庫を攻撃したと発表。「目標は達成された。標的に命中した」とした。

これが首脳会談中の爆発を指すのかは不明。BBCはロシア側の主張について検証できていない。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、「オデーサでの卑劣な攻撃」を強く非難すると

数日前にはドローン攻撃で幼児ら12人死亡

オデーサでは2日、ロシアのドローン攻撃で子ども5人を含む12人が殺害された。死者には1歳未満の幼児2人もいた。

ゼレンスキー氏とミツォタキス氏は6日にオデーサで会談した際、この攻撃を受けた民家を訪問した。

ミツォタキス氏は、「私がここにいることは、ウクライナの人々にとっての自由な世界に敬意を示すものであり、ギリシャはウクライナの側にいるという決意を強調するものだ」とゼレンスキー氏に語りかけた。

(英語記事 Ukraine war: Explosions hit Odesa as Zelensky meets Greek PM

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