ナショナルズがロサリオとマイナー契約 昨季21本塁打、OPS.755

日本時間3月7日、ナショナルズがブレーブスからFAとなっていたエディ・ロサリオとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。メジャーのロースターに登録されている期間とマイナーでプレーしている期間で年俸が異なるスプリット契約となっており、ロサリオは最大400万ドルを得ることができるという。昨季ブレーブスの正左翼手として21本塁打を放ったロサリオだが、シーズン終了後に年俸900万ドルのオプションを破棄され、FAとなっていた。

現在32歳のロサリオは昨季ブレーブスで142試合に出場し、打率.255、21本塁打、74打点、3盗塁、OPS.755を記録。ツインズ時代の2019年には打率.276、32本塁打、109打点をマークした実績もあるが、早打ちで出塁率が高くない(通算.305)ことに加え、左腕を打てない、守備もあまり得意ではないなど弱点が明確なため、各球団から高い評価を得ることはできず。昨季ブレーブスの強力打線の一角を担った選手でありながら3月まで契約が決まらず、結局はマイナー契約に落ち着いた。

ナショナルズは確固たる正左翼手がおらず、複数の選手をローテーションで起用する構想を持っていた。昨季89試合に出場してOPS.801をマークしたストーン・ギャレットは昨年8月の左すねを骨折してリハビリの途上にあり、ジョーイ・ギャロ、ジョーイ・メネセス、ジェシー・ウィンカーを左翼、一塁、DHで併用していくプランが有力視されていたが、そこに新たな選択肢としてロサリオが加わることになる。

ナショナルズはディラン・クルーズ、ジェームス・ウッド、ロバート・ハッセル3世と複数のプロスペクト外野手を抱えており、1年契約のギャロ、マイナー契約のウィンカーとロサリオは彼らがメジャーに昇格してくるまでの「つなぎ役」としてうってつけの存在。プロスペクトのメジャー昇格の準備が整った時点で、ギャロ、ウィンカー、ロサリオが好成績を残していれば、トレードの駒として使うこともできる。ロサリオとのマイナー契約はナショナルズにとってほとんどリスクがなく、お買い得な補強になったと言えそうだ。

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