茨城との激闘を制したA東京…アドマイティスHCは厳しく総括「OTで勝つことができただけ」

3月6日、各地でB1リーグ第25節が開催され、アルバルク東京は敵地のアダストリアみとアリーナで茨城ロボッツと対戦。試合はオーバータイムにもつれこむ大激戦となったが、99-96でA東京が勝利を収めた。

試合開始からリードチェンジの連続する大接戦となり、A東京はレオナルド・メインデルやテーブス海を中心にスコアを重ねていく。第4クォーター残り1分24秒に4点ビハインドとされたA東京は、ザック・バランスキー、テーブス、メインデルと得点をつないで同点に。延長戦では果敢なアタックからフリースローを獲得し、最後は逃げ切って白星をつかんだ。

試合を終え、デイニアス・アドマイティスHC(ヘッドコーチ)のコメントがクラブ公式サイトで公開。「ディフェンス面で止めきることができず、恐らく今シーズンワーストの試合をしてしまった」と厳しい言葉を残し、「残りのシーズンとチャンピオンシップにつなげていかなければならない」と語気を強めた。

「今日良かったのは、最終的にこのような厳しいオーバータイムの試合に勝つことができたというだけです。会場に足を運んでくれたアルバルクファンの皆さんにとっても、良い時間帯はなかったかもしれませんが、ビハインドで苦しい時間も、本当に皆さんの声援が後押ししてくれました。皆さんのサポートに心から感謝しています」

先発の吉井裕鷹も「もっと突き詰める部分がいっぱいあった」と試合を振り返り、第1クォーターは茨城の早いテンポに並走できていたが、途中からは後手に回る部分が多かったという。また、チームとしてファウルを使い切るという方針ではある一方で、「もっと良いファウルを使える部分はあった」と改善の姿勢を示した。

9得点3リバウンド1スティール1ブロックを挙げた吉井[写真]=B.LEAGUE

また、チームハイ24得点に加えて9リバウンド7アシストをマークしたメインデルは「自分たちのディフェンスが機能せず、相手のペースで試合が進んでしまった」と試合を総括。個人個人の役割がしっかりと機能しなかったことを今後の課題に挙げつつ、「オーバータイムの末に勝ち切れたことは良かったと思います」と語った。

次節では、3月20日にオープンハウスアリーナ太田で群馬クレインサンダーズとのゲームに臨むA東京。アウェー戦が続くなか、今節で出た改善点を2週間で仕上げておきたいところだろう。

要所で得点を沈めたメインデル(左)[写真]=B.LEAGUE

【動画】茨城とのオーバータイムを制したA東京!

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