「きぼうの桜」お披露目 田野畑の道の駅、宇宙滞在の種から発芽

きぼうの桜(左奥)の説明板に見入る園児たち

 田野畑村の道の駅たのはたの敷地内で1日、国際宇宙ステーションに滞在した種から発芽し、接ぎ木で増やした「きぼうの桜(宇宙桜)」が披露された。東日本大震災の復興支援の一環で、新たなシンボルとして教訓を伝える。

 約3メートルの若木のそばでお披露目会が開かれ、佐々木靖村長ら関係者約60人が参加。たのはたこども園の年長児17人も合唱で祝い、説明板の除幕に加わった。奥地穂乃佳ちゃん(6)は「ピンクの花がかわいく咲くのが楽しみ」と声を弾ませた。

 同ステーションに持ち込まれた種は2008年11月から8カ月半、宇宙飛行士の若田光一さんと一緒に滞在した。宇宙桜の植樹に取り組む一般財団法人ワンアース(長谷川洋一代表理事)の協力で、樹齢約500年の「ひょうたん桜」が有名な高知県仁淀川(によどがわ)町から村に寄贈された。

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