移籍情報で崇拝受けるロマーノ氏、クラブに有償で移籍ツイートのオファー疑惑…関連あると名乗る企業が実際にオファー

移籍情報に精通しているロマーノ氏のファンは多い[写真:Getty Images]

サッカー界で最も注目を集めている移籍の情報を豊富に扱い、選手たちも注目するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏。自身の影響力を使ったビジネスが発覚して話題を呼んでいる。

ヨーロッパのサッカー界ではビジネス化している選手の移籍。その情報をいち早く掴み、熱心な取材をおこなっているロマーノ氏。X(旧ツイッター)のフォロワーは2000万人を超え、インスタグラムも2700万人を誇り、多くの選手もフォローしている。

噂の段階から、噂の信憑性を伝えるほか、クラブの公式発表の前に「here we go!」という投稿がなされれば、移籍が確定したという認識が広まっており、多くのサッカーファンが注目している。

自身が保有する移籍関連の情報の影響力は世界中を巻き込むことになるが、デンマーク『Tipsbladet』が2月28日にロマーノ氏がクラブに対し、有料で移籍の情報を取り上げることで、広報活動につながるということを提案していたと報じていた。

報道によれば、ロマーノ氏本人ではなく、繋がりがあると主張する「Memmo(メンモ社)」がクラブに対してPRのオファーを出したとのこと。その対象クラブは、デンマークのコペンハーゲンとノルウェーのヴァレレンガとされていた。

そんな中、ノルウェー『Idrettspolitikk.no』がヴァレレンガの状況を詳細に伝えている。

かつて、ヴァレレンガのマーケティングを担当していたメーラン・アムンセン=アンサリ氏に問い合わせたところ、2022年にそうしたオファーを受けたとのこと。「これは完全にナンセンスであり、事件の後、私はソーシャルメディアから彼のフォローを外したことを覚えている」とコメントしている。

アムンセン=アンサリ氏は、売りに出された選手に関する噂を広めることや、ヴァレレンガに関して興奮や関心を生むことを手伝うというオファーを受けたとのこと。実際にメールも受け取っており、ロマーノ氏の連絡先も書かれており、「リクエストはここからファブリツィオ・ロマーノに直接送れます」とも書かれている。

1つの投稿に対し、1万1600ノルウェー・クローネ(約16万5000円)程度だという。

『Idrettspolitikk.no』はロマーノ氏本人にも問い合わせ、「Memmo」との関係があるか、自身のSNSで選手に関してPRすることに料金をとっているかということを聞いたところ、コメントは得られなかったという。

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