ズニーノが32歳の若さで現役引退を表明 2021年オールスター選出

日本時間3月7日、マイク・ズニーノは代理人事務所ワッサーマン・ベースボールのインスタグラムを通じて現役引退を表明した。ズニーノは「11シーズンのメジャー生活を終え、深い感謝の気持ちとともに引退することを発表します。自分のキャリアを振り返り、多くの人々のサポートに感謝しています」と述べ、在籍したマリナーズ、レイズ、ガーディアンズのほか、ファンや選手会、球団スタッフやチームメイトに感謝した。「野球への情熱は変わっておらず、球界で学んだことを次世代に伝えていきたいです」と今後のキャリアへの意欲も記した。

現在32歳のズニーノは2012年のドラフト全体3位指名でマリナーズに入団し、強肩強打の大型捕手として大きな期待を背負った選手だった。正捕手不在のチーム状況もあり、翌2013年には早くもメジャー昇格。打撃面ではメジャーへの適応に苦しみ、毎年のように低打率に終わったが、2014年から5年連続2ケタ本塁打、うち20本塁打以上3度とパワーを発揮し、巧みなフレーミング技術を生かして守備面でも高い貢献度を誇った。

2018年11月にジェイク・フレイリー、マレックス・スミスとのトレードでギレルモ・ヘレディア、マイケル・プラスマイヤーとともにレイズへ移籍したが、故障もあって2年連続で期待外れのパフォーマンスに。しかし、レイズと再契約を結んだ2021年は109試合に出場して打率.216、33本塁打、OPS.860と自己最高の打撃成績を残し、オールスター・ゲームに選ばれた。2022年は故障で36試合しか出場できず、ガーディアンズへ移籍した昨季は不振で6月下旬に解雇。それ以降は現在に至るまで無所属の状態が続いていた。

メジャー11年間で通算892試合に出場して557安打、打率.199、149本塁打、372打点、OPS.676を記録。守備では通算守備防御点+46をマークした。プロ入り当初の大きな期待に応えられたとは言い難いが、fWARが4を超えたシーズンが2度あり、通算fWAR18.3と一定以上の働きを見せたことも事実。今後は指導者の道に進むと思われ、将来的にはメジャーでコーチや監督を務める可能性もありそうだ。

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