ナダルがBNPパリバOPを棄権「自分自身、ファンにも嘘をつけない」

ナダル「最高レベルのプレーをする準備ができているとは思えない」

3月6日、男子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)は、元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)の欠場を発表。「最高レベルのプレーをする準備ができているとは思えない」と万全な状態ではないとした。

大会は公式ウェブサイトで欠場を発表するとともに、ナダルのコメントを掲載。「インディアンウェルズで開催されるこの素晴らしいトーナメントを棄権しなければならないのはとても残念。僕がどれだけこの場所を愛し、ここでプレーすることを愛しているかは誰もが知っている。それが練習のためにここに早く着て準備をしようとした理由の一つでもある」と2年ぶりに出場できないことを残念がった。

「懸命に練習に取り組んできたし、週末にテストしたことはみんなも知っているだろう。このような重要な大会で最高レベルのプレーをする準備ができているとは思えない。簡単な決断ではないし、厳しいものだけれど、自分自身に嘘をつくことはできないし、試合を見てくれる何千人のファンにも嘘をつけない。みんなに会えないのは寂しいが大会が成功することを確信している」とコメントした。

また、今大会のトーナメントディレクターで元世界ランク2位のトミー・ハース氏は、「ラファが今大会に出場できないのは残念だが、治療をしてすぐにでも復帰できることを願っている。彼は、ここでずっとファンに愛されてきた選手の一人で、将来またインディアンウェルズに戻ってくることを願っている」と、早期回復を願った。

37歳のナダルは、昨年の全豪オープンで腹部を負傷しツアーを離脱していたが、今年1月のATP250ブリスベンで復帰。しかし、またしても負傷していた。3日にアメリカ・ラスベガスで行われた世界ランク2位のカルロス・アルカラス(スペイン)とのエキジビションマッチ「The Netflix Slam」に出場し、元気な姿を見せていた。今大会は過去に15度出場しており、2007年、2009年、2013年と3度のタイトルを獲得。今大会では、元世界ランク3位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)との1回戦が予定されていたが、ラッキールーザーとしてスミット・ナガル(インド)が本戦入りすることとなった。

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