王毅氏「米国が中国の発展を客観的に捉えるよう望む」 全人代記者会見

王毅氏「米国が中国の発展を客観的に捉えるよう望む」 全人代記者会見

7日、記者会見に臨む王毅氏。(北京=新華社記者/才揚)

 【新華社北京3月7日】中国の王毅(おう・き)共産党中央政治局委員・外交部長は7日、第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の記者会見で、中米関係における中国の原則的立場について次のように述べた。

 われわれの立場は習近平(しゅう・きんぺい)主席が提起した三つの原則、すなわち相互尊重、平和共存、協力ウィンウィンである。これは中米関係の半世紀にわたる経験と教訓の総括であり、大国間の付き合いの法則を踏まえたものでもある。中米双方がともに順守し、努力する方向となるべきだ。

 相互尊重が前提になる。両国の社会制度と政治体制は異なるため、両国間の往来は互いの差異を尊重し、認めることでのみ持続可能となる。平和共存はボトムラインであり、中米のような大国の間に衝突と対抗が起きれば、結果は想像に堪えないものとなる。協力ウィンウィンは目標であり、中米が手を携えれば、両国や世界に寄与する多くのことを成し遂げられる。

 もし米国が言行不一致を続けるなら、大国としての信用はどこにあるのか。「中国」と聞いたとたんに緊張、焦心するなら、大国としての自信はどこにあるのか。自らの繁栄だけを保ち、他国の正当な発展を許さないなら、国際上の公理はどこにあるのか。バリューチェーンのハイエンドを頑として独占し、中国をローエンドに留めるなら、公平な競争はどこにあるのか。

 米国の直面する試練は自国の中にあり、中国ではない。中国をひたすら抑圧しようとすれば、最終的に自分を害することになるのは必定である。われわれは米国に対し、歴史の発展の大勢を見極め、中国の発展を客観的かつ理性的に捉え、中国との交流を前向きかつ着実に行い、言行を一致させて約束を実行するよう促す。

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