「親族が交通事故にあった」マッチングアプリで出会った男性から130万円詐取か 自称会社役員を再逮捕 「打ち子」が「キャスト」になりすましうその連絡=静岡県警

マッチングアプリを利用して、静岡県内に住む50代男性から現金約130万円をだまし取ったとして、自称・会社役員の男が再逮捕されました。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、東京都大田区に住む自称・会社役員の男(33)です。また、この男と同じ詐欺グループに属する東京都新宿区に住む無職の女(26)が詐欺の疑いで逮捕・起訴されています。

警察によりますと、逮捕された2人は仲間と共謀し、2022年7月下旬頃、静岡県中部に住む50代の男性から現金約130万円をだまし取った疑いが持たれています。

被害にあった男性は、マッチングアプリを通じて、逮捕・起訴された女と知り合い、複数回会っていました。その中で、自称・会社役員の男から指示を受けた「打ち子」が女を装い、男性に対し「親族が交通事故にあった」などと、うそのメッセージを送り、2022年7月旬頃、女が東京都内で男性と直接会い、約130万円をだまし取ったということです。

警察によりますと、男性は女に対し、これまでに複数回にわたって、数十万円から数百万円の現金や電子マネーを渡していたということです。

警察によりますと、自称・会社役員の男が「YYグループ」と呼ばれる組織的な詐欺を行うグループのリーダー格とみられ、複数人の「打ち子」を雇っていたとみられています。「打ち子」は男中心で、マッチングアプリ上で女性を装い、男性ユーザーとメッセージのやりとりを行い、金を要求。自称・会社役員の男は、逮捕・起訴された女など「キャスト」と呼ばれる女らを男性ユーザーに会わせるなどして、現金や電子マネーをだまし取っていたとみられています。

また、自称・会社役員の男は、関東にある指定暴力団の一員として、金を渡していた可能性もあるとみて、警察が捜査を進めるとともに、マッチングアプリを利用した詐欺に注意を呼び掛けています。

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