大田原屋台まつりの準備本格化 くじ取り式で巡行順決まる 「魅せる祭り意識」と意気込み

屋台引き回し順を決めたくじ取り式

 【大田原】江戸期から続く伝統行事で4月20、21日に市中心部で執り行われる「大田原屋台まつり」の実行委員会は3日、山の手2丁目の大田原神社で、安全祈願と屋台を引き回す順番を決める「くじ取り式」を行い、祭りの準備が本格化した。

 祭りは春の風物詩でもあり、市無形民俗文化財。金燈籠(かなどうろう)交差点周辺で挙行される。まちうち9町会の絢爛(けんらん)豪華な屋台が巡行し、おはやしの「ぶっつけ」などを競う。くじ取り式では、各町会の代表がくじを引き、巡行順が決まると、歓声を上げた。

 2月27日に開かれた実行委総会で、新たに実行委員長となった末広3丁目、会社役員平山一浩(ひらやまかずひろ)さん(60)は「末永く存続できる祭りとするため力を尽くしたい」などと話した。

 祭りの実務を取り仕切る当番町・荒町の筆頭渉外である整骨院経営高野正希(たかのまさき)さん(57)=山の手1丁目=は「ことしは市制70周年の節目。仲間うちだけでなく、多くの人に楽しんでもらえるよう、『魅せる祭り』を意識していきたい」と語った。

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