中国石炭輸入、1─2月は前年比+23% 過去最高

[北京 7日 ロイター] - 中国税関総署が7日発表した1─2月の石炭輸入は前年同期比23%増の7452万トンと、1─2月としては過去最高を記録した。

アナリストは昨年の石炭輸入が急増したため、今年は輸入の鈍化が始まると予想していた。

税関総署は春節(旧正月)の時期が前年と異なるため、1─2月の統計を合算して発表している。

昨年の石炭輸入は61.8%増の4億7442万トンと、過去最高。昨年12月の輸入も4730万トンと、月間ベースで過去最高を記録した。国内の多くの地域が記録的な寒波に見舞われ石炭需要が増加したほか、春節休暇を前に在庫を積み増す動きが始まった。

中国政府は昨年12月、2国間の自由貿易協定(FTA)を締結していない国から輸入する石炭について3─6%の輸入関税を復活させ、今年1月からモンゴルやロシアなどに適用している。

ただ、国境を越えた物流が回復しているため、モンゴル産石炭の輸入はさらに増えるとみられている。

米政府は2月下旬、ロシアに対する大規模な制裁を発動。中国石炭輸送流通協会のアナリストによると、今後、中国の貿易会社がロシア産石炭の輸入を一時停止する可能性がある。

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