40歳代初心者が積立投資で「65歳までに1000万円」を目指す! いくら積み立てれば間に合いますか?【新NISAシミュレーション】

【新NISA】投資未経験者の約6割が「制度そのもの」に苦手意識…意識調査をあわせてチェック

新NISAのような積立投資には元本割れのリスクがあるものの、資産を増やすために投資を必要と捉えている人は増加傾向にあるといえるでしょう。

しかし、新NISAに関しては「はじめてみたいけれど、実際にどうなるかを知りたい」「何がわからないのかもよくわからない」という相談が意外にもすくなくありません。

今回は、資産運用で1000万貯めるにはどのぐらい積立期間と金額が必要か、実際にシミュレーションしてみました。

新NISAに関する意識調査の結果を踏まえて、2024年1月から生まれ変わった制度の解説もしていきます。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【65歳で1000万円】40歳代から月4万円での積み立てに必要な期間は?

金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに、新NISAのような積立投資を「年利3%」で運用して期待できる結果をみていきましょう。

今回は例として「月4万円」ずつ積み立てた場合、1000万円を形成するため必要な期間を試算しました。

【月4万円・年利3%】の運用で期待できる「新NISA」のシミュレーション結果

新NISAなどの積立投資による積立金額「月4万」の運用成果(年利3%)

投資による収益が223万6000円出て、積み立てに必要な期間は16年3か月となります。

ちなみに、貯蓄だけで積み立ててかつ預金金利が0.001%のまま続くと想定すると、積み立てにかかる期間は20年10カ月。大幅に短縮されているとわかります。

今の年齢が49歳以下なら65歳までに1000万円を貯められる計算といえるでしょう。

シミュレーション結果がわかっても二の足を踏んでしまう……という投資未経験者は意外にも少なくありません。

相談者とおなじ投資未経験者は、新NISAのどこに苦手意識を抱いているのでしょうか。

【最新の意識調査】未経験者が「新NISA」に壁を感じるワケとは?

投資未経験者が抱いている「新NISA」への苦手意識を確認していきましょう。

ウェルスナビ株式会社が、2024年から始まった新NISAに関する意識調査を実施。その中から投資未経験者を対象とした質問をピックアップしてみていきます。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:インターネットによるアンケート調査
  • 調査対象:全国の20歳代~50歳代。今後の投資意向がある人。
    投資初心者あるいは投資未経験者(自己認識によって投資上級者を除外)
  • 有効回答数:男女合計4120名(うち未経験者1128名)
  • 実施日:2024年1月12日~1月13日
  • 調査会社:ウェルスナビ株式会社
  • リリース公開日:2024年2月1日

投資未経験者1128人に聞いた「新NISA制度について難しいと感じる点は?」

【最新の意識調査】投資未経験者の約6割は新NISA制度が難しいと感じている

「新NISA制度について、利用するうえで難しいと感じる点はありますか」という質問に対する最多得票だった回答が「NISA制度そのもの」(58.0%)。制度自体の理解に苦慮している方が多いという結果になりました。

さらに「投資する商品の選び方」が56.1%、「投資する額の決め方」が47.9%と続きます。

新NISAの利用をスタートするまでに多くのハードルを感じている様子が伺えました。

投資未経験者の多くが「難しい」と感じていた、新NISA制度の概要とポイントをおさらいしましょう。

新NISA(ニーサ)おさえておきたいポイント5つ

2024年からスタートした「新NISA」でおさえておきたい主なポイントだけ、まとめてみました。

2024年1月よりスタートした「新NISA制度」

ここだけはおさえたい!「新NISA」のポイント

  • 非課税保有期間:無期限化
  • 口座開設期間: 恒久化
  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:併用可能
  • 年間投資枠: 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」
  • 非課税保有限度額:全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)

時間を味方につけてコツコツと「資産形成」していこう

老後を迎えるまでに1000万円の資金を運用でつくることは、40代からでも可能であるとわかりました。

資産運用の鉄則は、時間を味方につけることであるため、早いタイミングで始められるほうが良いでしょう。

時間を味方につけることができない年齢であれば、積立額を上げることを検討することも一案といえます。

もちろん投資には元本割れのリスクは伴うため、自分に合う積立方法を取り入れることが大切です。

2014年1月に創設され、2024年1月に改良され生まれ変わった「NISA」。まずは、情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

  • ウェルスナビ株式会社「投資未経験者の約6割は「NISA制度そのもの」に難しさ」(PRTIMES)
  • 金融庁「資産運用シミュレーション」
  • 金融庁「新しいNISA」

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