被災した家から見つかった児童書「じろはったん」もとに…小学生が木の葉にメッセージ 福島

震災、原発事故からまもなく13年。今年も3月11日に木の葉が海へ流されます。福島市の小学生が、復興への思いを込めて木の葉にメッセージを記しました。

6日に福島市の鳥川小学校を訪れたのは、震災当時、宮城県石巻市で被災した伊達市の永野泉さんです。

永野さんは、津波の被害にあった自宅から見つけた「じろはったん」という児童書にちなんで、毎年3月11日に県内外の子どもたちから復興へのメッセージなどを書いた木の葉を集め、海に流しています。

「じろはったん」は、知的障害のある心優しい主人公が、戦死した青年へのメッセージを木の葉に書いて海に流すというストーリー。鳥川小では、震災を経験していない3年生55人が物語の映像を見た後、木の葉に復興への願いや能登半島地震で被害にあった人たちへの応援メッセージなどをしたためました。

女子児童「辛い思いをしているけど元気を出してね。応援しているよと書きました」 男子児童「元気を出して頑張ってくださいと書きました。これからも震災に負けないように頑張ってほしいです」

永野泉さん「葉っぱを通して子どもたちに震災を伝えられると言っていただいたのが嬉しい。子どもたちに能登の地震で大変な思いをした人たちに思いを馳せてもらえたら嬉しい」

各地から集まった木の葉は、3月11日の午後2時46分に相馬市の海に流されます。今年の木の葉はこれまでに県内外からおよそ6000枚が集まっているそうです。

© 株式会社テレビユー福島