何歳からでも挑戦を 白浜第二小の33歳教諭、東京マラソンで3時間切り自己新・和歌山

東京マラソンで3時間を切る自己ベストでゴールした岩城英里さん(東京都で、本人提供)

 和歌山県白浜町の小学校教諭、岩城英里さん(33)が、3日にあった東京マラソンで42.195キロを自己ベストの2時間58分7秒で完走した。「何歳からでも挑戦できることや、走る楽しさを伝えたい」と話し、これからも記録に挑戦するという。

 岩城さんは社会人になってからマラソンを本格的に始めた。昨年1月の大阪国際女子マラソンで2時間59分55秒を記録し、フルマラソンで3時間を切る「サブ3(スリー)」を初めて達成した。

 昨年の東京マラソンでは2時間58分8秒を記録し、今回は女子の上位100人に入る「準エリート」として出場した。大会の4日前まで発熱があるなど万全ではなく、27キロ付近でペースが落ちたが「3時間を切って終わりたい」と35キロを過ぎてから加速し、観客や家族の応援も力になって最終的に自己ベストを1秒更新した。

 自身の結婚を控え、この1年間は一つの区切りとして練習量を増やした。週6日は練習し、ジュニア駅伝の指導者だった白浜町の木村耕さん(64)の出したメニューをこなした。平日は出勤前の午前4時半から走り込んだという。「最後まで諦めず、自己ベストを出せたのは木村さんの指導のおかげ。練習はうそをつかない」と振り返る。

 勤務する白浜第二小学校では、希望する児童に走り方を教えている。フォームが良くなり結果を出す子も出てきて、やりがいを感じるという。「走ることは楽しく、前向きな気持ちになる。来年は2時間55分、いずれは2時間50分を切りたい」と話している。

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